タロットカード・節制(大アルカナ)
以前古いHP時代に一度取り上げたことのあるカードです。
大アルカナ14番『節制』
最重要カードなので、再登場願いました。
今回は一般の本ではあまり書かれていない、深い部分をお話しましょう。
写真の天使さん、お水を聖杯からもう一つの聖杯に移しています。こぼさないように慎重に。
ムダもないように。
もともと人生には、ムダがないように設定されているのです。何回かの失敗も含めて。
けれど、人生の中に設定されている”失敗”にブツブツと文句を言って嘆いているのは、立派なムダかもしれません。
そこで、その”失敗”や”足踏み”から抜け出す方法として・・・
『temper』反対の要素を混ぜ合わせる
ここが、このカードのキーポイントです。言うは易し、行い難し! ですがね。
反対の要素を持つ人の意見に耳を傾けることって、相当自制できていなければできないことです。
でもそこに、『失敗から成功』に繋がるチャンスがあるのです。
自分の要素だけではなく、人の要素、それも自分に欠けている要素をプラスし、混ぜ合わせるのですよ。
そりゃ上手くいくでしょうね。その時点でもう”自分をそぎ落とせている”わけですから。
そして、他人の要素だけでもダメなのです。
「うん、それでいいよ。」と言ったらそれは楽でしょう。反論なし、の方がもめないし。
一見いいかのように映りますが、自分の要素が混ぜ合わされていなければ、どこかでいびつな形を作っているのでしょう。
錬金術は、冷やして熱して、また冷やす。何回も何回もその工程を繰り返し、輝く金を作り上げるのです。
決してムダはありません。
『節制』のカードの示す意味を、心のどこかにそっと入れてみましょうね。
きっと素敵なことが待ち受けますよ。